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片腕ソフトウェアで変わる経営の形 | 株式会社ソレイユ財産管理

片腕ソフトウェアで変わる経営の形

ERPを導入することで、経営に大きな変化がもたらされます。その中でも特に重要なのが 「組織の在り方」 の変化です。

これまでの組織では、社長が意思決定を行うために、幹部が必要なデータを収集・整理し、報告することが主要な役割の一つでした。しかし、ERPの導入によって社長自身がリアルタイムでデータを取得できるようになることで、幹部の役割が大きく変わります

また、社長と幹部だけでなく、現場の社員にとっても業務の進め方や働き方が変わります。組織の情報共有がスムーズになることで、意思決定のスピードが上がり、より柔軟で戦略的な経営が可能になります。

さらに、これまでの経営の考え方そのものが変わる という大きな影響もあります。ともすれば今までは試算表(決算書)という「結果の評価」から逆算し、どう手を打つかを考える という組織風土が一般的でした。しかし、ERPの導入によって、戦略(売上・粗利構造の改善)をベースとした「未来から現在を考える経営」へと転換することが可能 になります。

また、KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標) を活用し、集約された数値目標だけでなく、より細分化されたデータに基づいた行動改善 を促進することができます。

ERPが供給する細かいデータを活用することで、戦略と現場の一つ一つの行動が結び付いた形で経営が進む新しい形 を作ることができるのです。

① 幹部の役割が変わる

今までは、幹部の重要な役割の一つが「社長に必要なデータをまとめ、報告すること」でした。
例えば、

  • 営業幹部 → 各営業担当の売上データを集計し、社長に報告
  • 経理幹部 → 会社全体の財務状況をまとめ、月次・年次で社長に説明
  • 総務幹部 → 人事情報や採用状況を整理し、必要に応じて社長に提出

このように、各幹部がデータを整理し、報告するまでに時間と手間がかかっていた のです。

しかし、ERPの導入により、社長がリアルタイムで同じデータにアクセスできるようになる ことで、幹部がデータを整理・報告する時間が大幅に減少します。

幹部の時間が減るということは、他の業務に時間を使うことができるようになるということです。

  • 経理部門 → データをまとめる時間が減り、代わりに内部監査や資金計画の策定に時間を充てる ことが可能になる
  • 総務部門 → 社長への報告作業が削減されることで、採用活動や労務管理により多くの時間を割く ことができる
  • 営業部門 → 売上データの整理・報告作業が減り、顧客分析や営業戦略の強化に時間を使うことができる

つまり、ERPの導入によって、幹部が「単なる報告役」から「より戦略的な役割」へとシフトするのです。

② 社長と幹部が同時に同じデータを持つことで意思決定のスピードが上がる

ERPの導入によって、社長と幹部がリアルタイムで同じデータを見ることができる ようになります。

これにより、以下のようなメリットが生まれます。

  • データの共有にかかる時間がゼロになる → 社長が幹部にデータを依頼する必要がなくなり、即座に議論できる
  • 幹部との会議の質が向上する → 事前に準備した報告書ではなく、リアルタイムのデータをもとに議論ができる
  • 意思決定のスピードが格段に向上する → これまで数日かかっていた意思決定が、数時間で完了する

③ 社員の働き方も変わる

ERPは幹部だけでなく、現場の社員にとっても大きな影響を与えます。

  • 翌月の施策を検討するための情報収集やシミュレーションにかかる時間が短縮される
  • データに基づいた指示を迅速に受け取ることができる
  • 細かいデータ分析がスピーディーに行えるため、常に社長の考えに基づく中期計画が更新されていく

特に、KPIの活用による業務改善が可能になります。
従来はKPIとして、「売上目標」や「利益率」などの集約された指標 を設定していましたが、ERPを導入することで、より細かい指標(例えば「顧客単価」「特定商品ごとの売上」「新規顧客獲得数」「リピーター率」など) を追いながら、具体的な行動改善を進めることができます。

つまり、経営の意思決定が、これまでの「大枠の数字」だけでなく、現場の行動と結びついた形で実施できるようになるのです。

まとめ:ERPがもたらす組織変革

ERPを導入することで、組織のあり方が大きく変わります。

  • 幹部の役割が変わり、より戦略的な業務に時間を使えるようになる
  • 社長と幹部が同時に同じデータを持つことで、意思決定のスピードが向上する
  • 社員もリアルタイムでデータを活用し、より価値のある業務に集中できるようになる
  • 試算表(決算書)からの逆算型経営から、未来の売上・粗利改善を基にした経営へシフトする
  • KPIを活用し、単なる目標管理ではなく、具体的な行動改善につなげる経営が可能になる

このように、ERPの導入は単なるシステムの導入ではなく、組織のあり方そのものを変える「経営革新」につながるのです。

次のステップでは、「片腕ソフトの選び方のポイント」 について解説します。ERPを導入する際に、どのような点に注意して選ぶべきか、成功するためのポイントを詳しくご紹介します!