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AI研修から見えてきた中小企業の本当の課題経営者が求める実践的AI活用法 | 株式会社ソレイユ財産管理

AI研修から見えてきた中小企業の本当の課題
経営者が求める実践的AI活用法

はじめに – 無料AI研修で見えてきた経営者の本音

前回の記事で、智将KI開発における「シミュレーションから実行計画への連動」という課題についてお話ししました。その課題解決のヒントを探るため、私たちは「AIをまだ活用されていない中小企業経営者向けの無料AI研修」を始めました。

研修開始から3ヶ月、製造業・工事業・サービス業など様々な業種の経営者20社以上と対話する中で、私たちは極めて重要な発見をしました。

それは、「AIの可能性を知る前と後では、経営者の発想が劇的に変わる」という事実です。

今回は、実際の研修現場で起きている変化と、そこから見えてきた中小企業の本当の課題についてお伝えします。

「AIって何に使えるの?」という出発点

研修前の経営者の典型的な反応

研修申込みの段階で、多くの経営者から以下のような声をいただきます。

「AIという言葉は毎日のように聞くけれど…」

• 「結局、自分の会社で何に使えるのか分からない」
• 「大企業向けの話で、うちには関係ないと思っていた」
• 「難しそうで、どこから手をつければいいか分からない」
• 「若い社員に任せようと思っていたが、経営者として理解が必要と感じた」

この「分からない」という状態が、中小企業のAI活用を阻む最大の壁だったのです。

90分の研修で起きる劇的な変化

ところが、90分の研修を終えた経営者の表情は全く変わります。

研修後の典型的な反応
• 「明日からすぐに使えそう!」
• 「うちの○○業務に使えるかも」
• 「社員にも体験させたい」
• 「自社専用のAIを作りたい」

なぜこれほどまでに変化するのでしょうか?

答えは明確です。「AIができることを具体的に”見る”ことで、自社での活用イメージが一気に広がる」からです。

実演が生み出す「あれにも、これにも使えそう!」

研修で実演する5つの基本機能

私たちの研修では、以下の5つを実際にその場で実演します。

1. ホームページを読み込んで理解する

実演内容
• 参加企業様のホームページURLをAIに読み込ませる
• AIが会社概要・事業内容・強みを数秒で理解
• 経営者に確認しながら認識内容を修正

経営者の反応: 「え、自社のホームページを読めるんですか? じゃあ競合他社の情報も分析できますね!」

2. 会社案内を自動生成する

実演内容
• 読み込んだ情報を基に、営業用の会社案内を作成
• 用途に応じて「新規顧客向け」「採用向け」など使い分け
• デザイン案も含めて5分で完成

経営者の反応: 「今まで外注していた会社案内が、こんなに簡単に作れるなんて…」

3. 新規事業のプロジェクトプランを提案する

実演内容
• 「○○事業を始めたいが、何から手をつけるべきか」という相談
• 市場調査・必要な準備・タイムライン・予算案を提示
• リスクと対策も含めた実践的なプランを作成

経営者の反応: 「コンサルタントに頼むと数十万円かかる内容が、対話だけで出てくる!」

4. 会社規定を簡単に作成する

実演内容
• 「テレワーク規定を作りたい」などの要望に対応
• 業種・会社規模に応じた適切な規定案を作成
• 法律チェックポイントも自動で盛り込む

経営者の反応: 「社労士さんに相談する前の叩き台として十分使えますね」

5. マーケティングリサーチをサポートする

実演内容
• 「○○地域で△△サービスの需要はあるか」などの質問
• 公開データを基にした市場分析
• ターゲット顧客層の特定と訴求ポイントの提案

経営者の反応: 「新店舗出店の判断材料になる情報が、こんなに早く集まるとは」

実演後に溢れ出すアイデア

これら5つの実演を見た経営者から、次々とアイデアが飛び出します。

製造業A社長: 「新製品開発のアイデア出しに使えそう。既存製品の改良点も相談できるかも」

建設業B社長: 「見積書作成の効率化に使いたい。過去の類似案件を参考にした精度の高い見積もりができそう」

小売業C社長: 「季節ごとの販促企画を考えてもらえないか。SNS投稿の文章作成にも使えるかも」

サービス業D社長: 「お客様からのクレーム対応マニュアルを作りたい。社員教育の資料作成にも活用できる」

この段階で、経営者の中に「AIは使える」という確信が生まれます。

「自社独自のAI」への関心が一気に高まる瞬間

汎用AIと自社AIの違いを理解する

実演が終わると、私たちは必ず次のステップの説明をします。

「今お見せしたのは、誰でも使える汎用的なAIです」

「でも、御社だけが持つ情報を学習させた『自社専用AI』を作ることもできます」

この説明をすると、経営者の目の色がさらに変わります。

自社AIで実現できること

自社専用AIの可能性

1. 過去の成功パターンを学習
• 「過去10年分の受注データから、成功確率の高い案件の特徴を教えて」
• 「売上が伸びた時期の施策を分析して、今年の戦略を提案して」

2. 自社の商品・サービスに特化した提案
• 「お客様の要望に対して、自社のどの商品を組み合わせれば最適か」
• 「この見積依頼に対して、過去の類似案件を参考にした提案を作成して」

3. 先代社長の知恵の継承
• 「創業社長が大切にしていた経営理念を、具体的な判断基準に落とし込んで」
• 「過去の経営判断から、類似の状況での意思決定パターンを学習して」

経営者からよく出る質問: 「自分の会社のノウハウをAIに教え込めるということですか?」

答え: 「はい、その通りです。自社のデータと知識を学習させることで、御社だけの経営参謀AIが生まれます」

しかし、ここで大きな壁にぶつかる – データ分散の問題

「AIに聞きたいけど、データがバラバラで…」

自社AIへの関心が高まったところで、必ず出てくる課題があります。

経営者の悩み: 「AIに分析してもらいたいデータはたくさんあるんです。でも…」

• 「売上データは会計ソフトに」
• 「顧客情報は顧客管理システムに」
• 「在庫データは別の在庫管理ソフトに」
• 「社員の勤怠は勤怠管理システムに」
• 「Excelでまとめている個別データもある」

「これらを全部つなげてAIに分析させるって、できるんですか?」

データ統合の現実的な困難さ

典型的なデータ分散の実態

製造業E社の例
• 生産管理システム(A社製)
• 在庫管理システム(B社製)
• 会計ソフト(C社製)
• 販売管理システム(D社製)
• 原価計算はExcel
• 従業員情報は別のExcel

「これらのデータを統合分析しようとすると…」

1. 各システムからデータを個別にエクスポート
2. Excel等で加工・整形
3. 不整合なデータの修正
4. ようやく分析可能な形に

経営者の本音: 「月次でこの作業をするだけで、担当者が丸1日かかります。しかも、その頃には情報が古くなっている…」

「ERPの概念」を自然に理解する瞬間

ここで私たちは、ERPという言葉を使わずに説明します。

「もし、これらのデータが最初から1つのシステムに入っていたら?」

• リアルタイムで全データが連動
• AIに質問すれば即座に分析結果が返ってくる
• 手作業でのデータ統合作業は不要

経営者の反応: 「それが理想ですね! でも、そういうシステムって大企業向けで高額なんですよね?」

ここで初めて、ERPの概念と、中小企業でも実現可能になったという事実をお伝えします。

実践している経営者の工夫と課題

市販ツールでERP的運用を試みるケース

研修参加企業の中には、既にデータ統合に取り組んでいる経営者もいらっしゃいます。

サービス業F社長の取り組み: 「Googleスプレッドシートを使って、各システムからデータを毎週集約しています」

具体的な手順
1. 月曜朝に各システムからCSVエクスポート
2. スプレッドシートに手作業でインポート
3. マクロで基本的な集計
4. グラフ化して経営会議で共有

F社長の評価: 「以前より格段に良くなりました。でも、正直かなり手間がかかります」

具体的な課題
• 毎週2-3時間の作業時間
• データの転記ミスのリスク
• リアルタイム性の欠如
• 複雑な分析は難しい

「やってみて分かった統合の価値と限界」

F社長からの貴重なフィードバック

【価値を実感した点】
• 部門横断での数字の連動が見えるようになった
• 意思決定のスピードが上がった
• 会議での議論が具体的になった

【限界を感じた点】
• 手作業での統合には限界がある
• AIに複雑な質問をするには、さらなるデータ整備が必要
• システム間の自動連携ができないもどかしさ

F社長の結論: 「手作業でのERP的運用で価値は実感できました。でも、これをシステム化できれば、もっと大きな効果が得られるはずです」

研修参加者から出てきた前向きな声

製造業H社長: 「在庫管理と発注を先行統合できれば、在庫回転率の改善も期待できる。まずはそこで効果を確認してから、本格的なシステム投資を判断したいと思います」

見えてきた理想的なステップ – 段階的AI&ERP導入

無理のない3段階アプローチ

研修を通じて、私たちは「いきなりフルシステム導入」ではなく、段階的なアプローチが現実的だと確信しました。

【第1段階】まずは汎用AIで社内活用体験(1-3ヶ月)

目的: AIに慣れ、活用イメージを広げる

具体的な取り組み
• 社長・幹部がAIツールを日常業務で使用
• 議事録作成、メール文章作成、アイデア出しなど
• 社内勉強会で成功事例を共有
• 効果的な使い方のノウハウ蓄積

期待される効果
• AI活用への抵抗感がなくなる
• 「AIでできること・できないこと」の理解
• 業務効率化の実感

研修参加者からの声: 「メールの返信文作成に使えば、かなりの時間短縮になりそう。その分の時間を顧客フォローに使えると思いました」(小売業G社長)

【第2段階】重点業務でのデータ統合とAI活用(3-6ヶ月)

目的: 特定領域での統合効果を実感

具体的な取り組み
• 最も効果の出やすい業務領域を選定
• その領域のデータを統合
• AIに学習させて分析・予測機能を試用
• 投資対効果を測定

選定のポイント
• データが比較的整っている領域
• 経営への影響が大きい領域
• 成功が見えやすい領域

研修参加者の構想: 「在庫管理と発注を先行統合できれば、在庫回転率の改善が期待できる。そこで効果を確認してから、本格的なシステム投資を判断したいと考えています」(製造業H社長)

【第3段階】本格的ERP+自社AI導入(6ヶ月-)

目的: 全社統合システムの構築

具体的な取り組み
• 第1・第2段階での学びを反映
• 自社に最適化されたシステム設計
• データ移行と並行稼働
• 社員教育とマニュアル整備

この段階で智将KIの出番
• 前段階で蓄積した知見を活かす
• 段階的な機能追加が可能
• 既に社内にAI活用文化が醸成

成功のカギ: 「最初からフル機能を目指さず、育てていく発想」

段階的導入のメリット

この3段階アプローチは、システム導入の失敗原因となりがちな「社員が付いていけない」という問題を回避し、組織全体で無理なくAI・ERPを活用できる文化を育てていく方法として、研修参加者からも高い関心を集めています。

智将KI開発への反映 – お客様の声が製品を進化させる

研修から得た貴重な開発ヒント

発見1:段階的導入機能の必要性

従来の設計では、フル機能を最初から提供する想定でした。しかし、研修を通じて「まず一部から試したい」というニーズが圧倒的に多いことが判明。

智将KIへの反映
• エントリー版(基本的なデータ統合とAI分析)
• スタンダード版(自社AI機能追加)
• プレミアム版(高度なシミュレーション機能)

という段階的な提供方式に設計変更を検討中です。

発見2:業種別テンプレートの価値

「自社に合わせてゼロから設定するのは大変」という声が多数。

智将KIへの反映
• 製造業向けテンプレート
• 小売業向けテンプレート
• サービス業向けテンプレート
• 建設業向けテンプレート

を用意し、8割は設定済みで、残り2割を自社用にカスタマイズする方式を開発中。

発見3:データ整備支援機能の重要性

「データがバラバラで統合が難しい」という課題に対し、AIによるデータクレンジング・統合支援機能の優先度を大幅に上げました。

智将KIへの反映
• 既存システムからのデータ抽出支援
• データ形式の自動変換
• データ品質チェック機能
• 重複・矛盾の自動検出と修正提案

発見4:「質問の仕方」の難しさ

当初想定していた以上に、「AIに何を聞けばいいか分からない」という課題が大きいことが判明。

智将KIへの反映
• 業種別「よくある質問」テンプレート
• 質問の言い換え提案機能
• 「こんな分析もできます」という提案機能
• 対話形式での質問の深掘り機能

継続的な改善サイクル

私たちの開発方針
1. 研修での生の声を収集
2. 開発チームで実装可能性を検討
3. 優先順位の高い機能から開発
4. β版を研修参加企業で試用
5. フィードバックを受けて改善

この循環により、「机上の空論」ではなく「現場で本当に使えるシステム」を目指しています。

よくある質問(FAQ)

Q1:無料AI研修は本当に無料ですか? 後から費用請求はありませんか?

A: 完全無料です。研修後の費用請求は一切ありません。私たちは研修を通じて現場の課題を学ばせていただいており、それ自体が開発への貴重な投資と考えています。もちろん、将来的に智将KI導入をご検討いただければ嬉しいですが、強制は一切ありません。

Q2:AIツールを使ったことがない初心者でも大丈夫ですか?

A: むしろ初心者の方を対象とした研修です。パソコンやスマートフォンでメールができるレベルであれば問題ありません。専門用語は使わず、実演を見ながら理解を深めていただけます。

Q3:研修参加に必要な準備はありますか?

A: 特別な準備は不要です。ノートパソコンかタブレットをお持ちいただければ、その場で一緒に操作体験もできます(スマートフォンのみでも受講可能)。自社の経営課題について簡単にお話しいただければ、より具体的な活用例をご提案できます。

Q4:研修時間はどのくらいですか? 複数名での参加は可能ですか?

A: 基本は90-120分です。社長お一人でも、幹部の方々と一緒でも参加可能です。むしろ、複数名でご参加いただいた方が、社内でのAI活用が進みやすくなります。最大5名様まで同時参加可能です。

Q5:オンライン研修と対面研修、どちらがおすすめですか?

A: 内容は同じですので、ご都合の良い方をお選びください。オンラインは移動時間不要で気軽に参加でき、画面共有で実演が見やすいメリットがあります。対面は質問しやすく、実際の業務環境を拝見してより具体的な提案ができます。

Q6:研修後、継続的なサポートは受けられますか?

A: はい。研修後もLINEやメールでのご質問を随時受け付けています。「こういう使い方はできますか?」「この機能の詳しい使い方を教えて」など、実践の中で出てくる疑問にお答えします。また、智将KI開発の進捗状況も定期的に共有させていただきます。

さらに、継続的な研修やインストラクターの派遣も可能ですので、社内でのAI活用を本格的に進めたい場合はお気軽にお問い合わせください。定期的なフォローアップ研修や、実務に即したハンズオン指導など、御社の状況に合わせてサポート内容をカスタマイズいたします。

Q7:研修で話した内容は他社に共有されますか?

A: 個別具体的な情報は一切共有しません。ただし、「製造業では品質管理での活用ニーズが高い」といった一般化された知見は、智将KI開発に活かさせていただきます。もちろん、社名や具体的な数字が特定されることはありません。

Q8:既に他のシステムを使っていますが、乗り換えが前提ですか?

A: いいえ。研修では汎用的なAI活用法をお伝えしますので、今お使いのシステムと併用できます。智将KI導入を検討される場合でも、既存システムとの連携を前提に設計していますので、必ずしも乗り換える必要はありません。

次回予告:データ統合の具体的手法とERP入門

【2026年1月配信予定】 「中小企業のためのERP入門 – 大企業の専売特許を中小企業へ」

次回は、さらに踏み込んだ内容をお届けします
• ERPとは何か: 専門用語を使わない分かりやすい解説
• データ統合の具体的手順: 実践的なステップバイステップガイド
• 投資対効果の算出方法: 自社で試算できるシンプルな計算式
• 成功企業の事例紹介: 実際の導入プロセスと成果
• 智将KI最新開発状況: β版テスト結果と改善内容

読者の皆様へ

この記事を読んだ経営者の方で、「うちの会社でもこんな風に使えそう」「これは試してみたい」と感じられた方は、ぜひ無料AI研修にご参加ください。

私たちは、皆様と一緒に智将KIを作り上げていきたいと考えています。

完璧な製品を一方的に提供するのではなく、実際に使っていただく経営者の声を聞きながら、本当に現場で役立つシステムを共創する。これが私たちの開発スタイルです。

大企業にしかできなかった経営を、私たちが作る経営者向けソフトウェア(智将KI)によって中小企業経営者のものとすることが私たちの望みです。

特に以下のような方のご参加をお待ちしています
• 「AIに興味はあるが、何から始めればいいか分からない」経営者
• 「データはあるが活用できていない」とお悩みの経営者
• 「システム導入を検討しているが、何を選べばいいか分からない」経営者
• 「後継者にデータ経営の基盤を残したい」経営者
• 「業務効率化とコスト削減を両立したい」経営者

研修では、あなたの会社の具体的な課題に即した活用法をその場で一緒に考えます。

お問い合わせ・無料研修お申込み

メールでのお申込み

• 件名:「無料AI研修希望」
• 宛先:info@soleil-zc.co.jp
• 記載事項:企業名、業種、参加人数、希望日時(第3希望まで)

このページの下部、「メールでのお問合せ」からも承っております。
お問合せ項目は「その他」で結構です。企業名、業種、参加人数、希望日時(第3希望まで)をお書きください。

皆様の声が、智将KIをより良いシステムにします。一緒に、中小企業の事業承継問題を解決していきましょう。

監修者

宮澤 博

税理士・行政書士
税理士法人共同会計社 代表社員税理士
行政書士法人リーガルイースト 代表社員行政書士

長野県出身。お客様のご相談に乗って36年余り。法人や個人を問わず、ご相談には親身に寄り添い、 お客様の人生の将来を見据えた最適な解決策をご提案してきました。長年積み重ねてきた経験とノウハウを活かした手法は、 他に類例のないものと他士業からも一目置くほど。皆様が安心して暮らせるようお役に立ちます。

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